5Gのイメージ
2018年03月22日更新

フレッツ光や光コラボなどの回線は今後どうなる?

フレッツ光と光コラボは、どちらもNTTの光回線を使っています。
NTTの前身である電電公社は、電話回線を独占していました。
その後通信の自由化がおこなわれ、電話回線を他の民間会社が借用して商品化し、顧客に提供できるようになりました。
高速インターネットサービスでは、その電話回線が必要ありません。
NTTの敷設した光回線を借用せず、独自回線を引く民間会社がいくつもあります。
通信業界に限らず、電力会社の中にも光回線を敷設しているところがあります。

携帯電話回線は無線ですから、インフラ整備が進みやすい面がありますが、高速インターネットサービスを提供するための光回線は有線です。
電話回線と同様、工事をして物理的に引いていかなければなりません。
電話回線を敷設した時代は、莫大な初期投資が必要な事業を早急に達成するために、電電公社一社独占としておいたほうが社会全体としてはいいと考えられていました。
しかしその後おこなわれた通信の自由化で、長距離電話平均料金が劇的に下がったことで、競争があったほうが消費者にとっては望ましいと考えられるようになっています。

光回線を引くのにも、莫大な初期投資が必要となります。
全国規模で光回線を引けているのは、旧電電公社を前身とするNTT一社だけです。
そのため、NTTの高速インターネットサービスであるフレッツ光しか選択肢がない地域がたくさんありました。
そうした地域では価格競争がないため、料金が高止まりし、普及がなかなか進まない面も見られました。
そこで進められたのが、光コラボという仕組みです。
通信業界他社もNTTの光回線を借用し、自社ブランドを設定して、顧客に高速インターネットサービスを提供できるようになりました。

フレッツ光は、高速インターネットサービスの3分の2を占めています。
今後は光コラボの利用者が増え、シェアは低下していくでしょう。
シェアが低くなっても、NTTには光回線の利用料が入ります。
独自回線を持つ他社の光回線を使われるよりは、光コラボに変更されたほうが利益になります。
そのため、NTTはフレッツ光から光コラボへ変更する利用者に対し、解約料を請求しないなどの便宜を図っているようです。
莫大な初期投資費用を回収するためには、多くの利用者が必要です。
それなりの対策がないと、電話回線のときと異なり、他社の光回線に変更される可能性があります。

光回線の技術革新、他社光回線の高速化が進んでいますので、フレッツ光と光コラボで使っている光回線のシェアは、今後低下していくことが予想されます。

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