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2018年04月18日更新

電話回線から現在までのネット回線の歴史を振り返る

現在は誰もが容易にインターネットを利用できる社会になりましたが、日本国内で個人向けのインターネットサービスが開始してから20年あまりと、その歴史はさほど古いものではありません。
インターネット出現前の主な通信手段は、通信先が限定される「パソコン通信」でした。

日本で初めてのインターネットサービスは、1984年に開始した学術研究用途のJUNETです。
通信設備には既存のアナログ電話回線が流用され、ニュースやメールなどテキストレベルでの情報交換が主な目的で、現在のように大量のデータをやりとりするものではなく利用者も限定的でした。

1994年にはサービスプロバイダによる個人向けのインターネット接続サービスが開始され、JUNET同様アナログ電話回線を用いたことで一般家庭でも広がりを見せました。
接続端末にパソコンを使用したダイヤルアップ接続で、周辺機器にモデムや通信カードを使うなど、通信ソフトの設定だけでなく設置にも専門的な知識を必要としたことから、導入する世帯は一部に限られましたが、情報入手の便利さも相まって契約世帯は着実に伸びていきます。

ISPによる個人向け接続サービスが開始した当初は通信速度が最高で56kbps、通信時には通常の電話料金とは別に従量制課金が採用され、接続時間が長いほどインターネット使用料が嵩むという問題を含んでいました。
この問題の解決策として、23時から翌朝8時までの時間帯は定額料金とする「テレホーダイ」が1995年に誕生、現在の各キャリアにおける定額制サービスの基礎となっています。

その後月々の利用時間を制限する代わりに、電話回線の利用料とプロバイダ料金を合わせて月額固定とするプロバイダが出現するなど、通信料金は年々改善されていきました。
デジタル回線のISDNを利用した64kbps通信も登場し、メタル線を活用したINSネット64では128kbpsでの通信を可能としています。
それまでのダイヤルアップ接続では、インターネット利用時に電話やFaxを使えないという欠点がありましたが、ISDN回線の場合は同時利用できるというメリットがありました。

1999年には既存のアナログ回線を利用したままで、最大100Mbpsの高速通信が可能となるADSLが出現します。
「フレッツADSL」のサービス名称で良く知られ、市販パソコンの性能向上もありインターネット契約世帯は劇的に増加しました。
ADSLによりプロバイダ料金と電話回線利用料が固定制となったため、インターネットは限定的な利用から常時接続の時代へと突入、歴史的な節目を迎えます。

光ファイバーケーブルを利用した一般家庭向けの光回線サービスは2001年に開始、ADSLと違い基地局から遠い距離にあっても通信速度が落ちないというメリットがあるものの、当初は料金が高めに推移したため普及に時間が掛かりました。
しかし一昔前に比べインターネット上の情報量の肥大化が進み、約1Gbpsという高速通信のメリットや近年の低料金化もあり、急激に導入が進んでいます。

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